ナポリ⇒トラーパニ線はイタリアとシチリア島を結ぶフェリーのルートです。現在、このルートを運航しているのはLiberty Linesのみです。
こちらは週1便まで、約7時間の所要時間で運航されています。
ナポリ⇒トラーパニ線の所要時間や便数は時期により変更になる可能性があります。念のため、最新の情報を検索機能を利用してご確認ください。
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ナポリ(Napoli/Naples)はイタリア南部カンパニア州の都市で、同国の西沿岸部にあるナポリ湾に面しています。また、ヴェスヴィオ山とフレグレイ平野という、二つの火山性地域に挟まれた特殊な位置に築かれた都市でもあります。西暦79年に起きたヴェスヴィオ山の噴火で倒壊したローマ時代のポンペイ、ヘルクラネウム、オプロンティス、スタビアエなどの遺跡はナポリ近郊に位置しており、ソレントや美しいアマルフィ海岸も隣接しています。さらに、かつてローマ海軍の軍港として機能していたユリウス港(Portus Julius)も、ポッツオーリとバイアの港町にあり、ナポリの北側に位置しています。ナポリには中世のバロック調やルネサンス様式の教会、城、宮殿が多数あり、長い間、芸術や建築の中心地として栄えています。また、18世紀にはほぼ無損傷のヘクラネウムル遺跡やポンペイ遺跡の発見に続き、新古典主義の時代を経験しました。
ナポリの港はフェリー、水中翼船、SWATH(小水線面積双胴船)の拠点で、ナポリ県のカプリ島、イスキア島、ソレントや、サレルノ県のサレルノ、ポジターノ、アマルフィと結ばれています。また、この港からはフェリーでシチリア島、サルデーニャ島、ポンツァ島、エオリア諸島へも渡航することができます。
トラーパニ(Trapani)は、イタリア領シチリア島西部の「2つの海の街」と呼ばれる都市です。海に向かい突き出た細長い場所に位置するこの港町には、2つの先端部分をリニーの塔とラザレット(病院跡地)が占めています。かつてドレーパノン(Drépanon)と呼ばれたこの町は、当初は近隣の都市エリュクス(現在のエーリチェ)の港として築かれ、後にフェニキア人の貿易港となりました。その後はローマ帝国の属州となり、さらに後世には町に最も影響を与えた3世紀のアラブ朝が到来します。トラーパニ周辺には山頂の中世都市エーリチェ、名産のワインで有名なマルサーラ、古代ギリシャの遺跡セリヌンテをはじめとした様々な観光地が存在します。また、対岸に位置する3つの島は1~2泊の旅行に最適なエーガディ諸島です。このうち、2つの島がトラーパニからおよそ30分で訪れることができます。